北の地のものづくり。
北陸は福井県鯖江市にて寛政4年より200年以上漆器を手掛ける「漆琳堂」より、Rin & Co.の器が届きました。
北陸は日本でも降水率No.1、湿気を必要とする漆器の生産には最適の地。日本最古の漆器の産地越前にて漆琳堂は「越前漆器」をつくり続けてきました。
北の国でつくり続けられ、私たちの生活に寄り添ってきた越前漆器。そんな漆器の持つ可能性と北国のものづくりの知恵を生かし、現代の生活に寄り添う新たな漆器の動きをデザインしRin & Co.が生まれました。
漆は完全硬化に100年を要するともいわれ、非常に長い年月を掛けて固まっていきます。Rin & Co.に塗布される漆は「越前硬漆」と呼ばれ、食洗機や中性洗剤にも耐え得る漆です。漆の彩や美しさだけではなく、現代の食生活にもしっかりと寄り添ってくれます。
刷毛で塗ったあとの刷毛目をあえて残す漆塗りの「刷毛目技法」が特徴的で、一度塗布したら塗り直しが出来ないため卓越した技術が必要とされます。創業以来200年以上も漆器を手掛けてきた漆琳堂ならではの技術が遺憾なく発揮されています。
また黒の漆は「真塗り技法」と呼ばれ、漆の濾過を繰り返しながら刷毛目を残さぬよう一度きりの塗布で仕上げる、まさに漆塗りの最高技法にて作られています。
カジュアルでありながら、そこにある漆器の歴史と技術をふんだんに堪能できる。古きを知り新しいプロットへと技術を伝えていく漆琳堂の「Rin & Co.」シリーズ。是非手に取って、漆器の世界を体験してみてください。